リムーバブルウイングデンチャーとは?

分割可撤可能なヒンジを使ったデンチャーシステムです。

遊離端欠損

両側欠損

義歯の着脱の際に一般的なクラスップとは異なり、ウイングは鉤歯の最大豊隆部を通過しないのが最大の特徴と言えます。つまり、着脱の際に鉤歯に横方向の揺さぶりを与えないどころか抜歯力もなくすことになります。RPIなど鉤歯に加わる側方力を最小限にとどめるシステムはありますが、義歯を外す時には歯根膜にマイナスな力が生じます。クラスップが最大豊隆部を通過する以上避けられないマイナスの力をゼロにできるシステムだとかんがえています。

一般的に義歯の対応年数は3年と言われています、症例的には鉤歯が抜歯対象になりより大きなデンチャーに移行していきます。もちろん義歯の着脱時の問題だけではなく咬合や適合なども影響を与えていることは明らかですが、義歯の調整でそれらの問題は解決可能だと思います。さらなる改善策として義歯の根本的な見直しをしてみようと考案したのが「ウイングロックデンチャー」です。リムーバブルウイングデンチャーはウイングロックデンチャーをより安全に供給する目的で考案しました。

臨床例